知っておくべき文化や習慣の違い

病院で英語が必要になるのは、外国人の医師や看護師と働く際だ。日頃からコミュニケーションをとることができなくては互いの意志疎通が叶わず、文化や習慣の違いから誤解が生じたり、勘違いをしたりといったトラブルに発展する可能性がある。

外国には、食事の時に「いただきます」や「ごちそうさま」といった挨拶をする習慣はない。そのため、ランチなど食事をした際に、相手が食事の時に挨拶をしないことを失礼な人だと誤解をする場合がある。また、日本では食事中に食器を手に持つのはマナーであるが、海外ではマナー違反と捉えられる場合もある。このようなちょっとした文化の違いを説明できなくては、人間関係にヒビが入る可能性がある。スムーズに作業を行うためにも、互いの文化について理解を深めておくことが大事だ。

外国人とは、習慣が違う場合もある。手のひらを自分の方に向けてピースサインを出すというジェスチャーは、日本では特に失礼にあたることはない。だが、ヨーロッパの地域では失礼になる可能性が高い。また、会話中に首を縦に振ると、外国によっては会話を途中で終わらせたい意思表示にとられることがある。このようにジェスチャーは、習慣の違いから受け止め方が異なることも考えられる。何気なく行ったジェスチャーが、実は相手にとっては侮辱されたと感じることもあるのだ。

以上のことから、病院に外国人の医師や看護師の同僚がいる場合、相手の国の習慣について詳しく知っておく必要があるだろう。